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5月14日(土)曇り

今夜は、薄雲の中にお月様がボンヤリ見えています。

さいきんは気温も高くなってきたので
夜は窓をちょっと開けて寝ています。

もうスッカリ夏ですねえ。

ところで今日は
イギリスのガイドブックを改めて読みまして
旅行の計画をいろいろ考えました。

大まかには決めていますが
そろそろしっかりと計画しないと
いけない時期になりました。

今回のメインは、
イギリスの中部にある『湖水地方』というところです。
湖や森がたくさんあって
とても美しいところだそうです。

ここでは4泊する予定なので
まるまる3日間、観光できます。

湖で遊覧船に乗ったり、
森の中のハイキングコースを歩いたり、
蒸気機関車に乗ったりするのが定番だそうです。

湖水地方は母親のリクエストで行くわけですが
僕としましては、
湖水地方のすぐ近くにある
『ハドリアヌスの城壁』という世界遺産の遺跡を
ぜひ訪れてみたいと思っています。

この城壁は、スコットランドとイングランドの境界にそって
延々と続いています。
いまのイングランドがローマ帝国の領土だった時代に
ハドリアヌスという皇帝が外敵の侵入を防ぐために作ったそうです。

そういう意味では
中国の『万里の長城』に少し似ています。

ハドリアヌス(英語の発音だとヘイドリアン)は
ローマ帝国の歴代の皇帝のなかでも
とっっっっってもユニークな皇帝です。

皇帝だった20年くらいの治世のうち
10年以上かけて国じゅうを視察したという『放浪皇帝』です。
首都のローマを留守にして
いまのフランスやオランダやイギリスやスペインの辺りや、
ギリシャやブルガリア、
アフリカや、トルコやシリアなど
広大なローマ帝国の領地を、少人数の部下だけを連れて歩き回ったそうです。

いまから1800年もの昔に
そんな壮大な旅をした皇帝がいたなんて
本で読んで知ったときにはスゴイナーと思いましたし、
僕はちょっと憧れてしまいます。

日本でも、水戸黄門様が
数人の部下を連れて日本じゅうを巡って悪代官を懲らしめていますが
それよりもはるか昔に、はるかにスケールの大きな旅をした人がいるんだねえ。

(水戸黄門の時代劇のモデルになったのは
 鎌倉幕府の執権の北条時頼という人で、
 実際の水戸黄門さまはテレビドラマのような旅は一切していないらしいですが)

国のトップである皇帝が
10何年も首都を留守にして
僻地をホッツキ歩いていてもオッケーだった
というのがまたスゴイナーと思います。
視察っていうのは大事なことだけれども、やっぱりスゴイと思います。

ハドリアヌスは、ローマ帝国がいちばん栄えた
『五賢帝』時代の5人のうち
3人目の皇帝ですので、
国家のシステムがとても安定していたのでそんなことが
できたのかな??とか思います(よく知らないけど)。

彼がどうして壮大な諸国放浪をしたのか。
それは歴史のロマンということになるわけですが、
その彼が作らせたという城壁を実際に見たら
僕にも何か感じられるものが、あるかもしれません。

1800年の時を越えるメッセージを
なにか受け取ることができるかもしれません。
旅行の大きな楽しみの一つは
そういう直接的な体験ができることであります。

ということで
ここ数日は、ローマ帝国の歴史の本を出してきて
ハドリアヌスの巻を読み直しています。

塩野七生さんという作家の
『ローマ人の物語』っていうシリーズは
ほんとうに面白いですよ~~~。
blogpic7.jpg
(これはハドリアヌスの時代が書かれている25巻です)

長大なシリーズなので、
僕は毎日、数時間ずつ読んで
読破するのに半年かかりましたが、
読み終わったときには千年も生きた気分になりました(笑)。

僕の中では、
『生涯で出会ったもっとも素晴らしい本』の一つです。
読書と旅はほんとうに人生を豊かにしてくれると思います。
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