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10月30日(日)曇りのち雨

今日は日曜なのでラジオでした。

星のコーナーは
みずがめ座の話をしましたよ。

みずがめ座っていうのは
本やプラネタリウムでよく見る星座絵では
水の入った『かめ』を持った少年が描かれています。
これは、ギリシャ神話では
トロイの国のガニメデくんという少年だということになっています。

ガニメデ君が持っている『かめ』から溢れ出た水が
滝のように下に流れて、
その先には『みなみのうお座』という魚の星座がくっついています。

ガニメデ君の右隣にはヤギ座があるのですが、
このヤギは、上半身がヤギで
下半身が魚という不思議な姿をしています。

ギリシャ神話では
この、ヤギと魚が半分ずつの姿は
『パン』という牧神が怪獣から逃げるときにパニックになってしまって
こんなヘンテコな姿に変身してしまったのだ
ということになっています。

ですが、
こうした星座のデザインは
ギリシャに伝わってくる以前に
メソポタミア文明の段階で
今日のものにかなり近い完成された形で既にあったのではないかと
最近思うようになってきました。

いま、メソポタミア文明の本をいろいろと読んでいるのですけれど

その中に
今から4000年前のものだという
シュメール人(メソポタミア文明の基礎を築いた民族)の
ハンコの図柄の写真が載っていて

それが
『みずがめ座』、『みなみのうお座』、『やぎ座』の構図とソックリだったので
かな~~~~り衝撃を受けました。

それは
神様が手に壷を持っていて、
その壷から滝のように水が下へ流れ落ちていて、
その流れ落ちる水の中で魚が泳いでいて、
神様の足元には頭がヤギで下半身が魚という姿の動物が座っている
というものです。

壷を持った神様は
『エンキ神』というシュメールの知恵の神様だそうですが、

このデザインがギリシャに伝わったときに
ギリシャの人たちはエンキ神なんか知らないので
自分たちでギリシャ風の『トロイの美少年ガニメデうんぬん』のストーリーを
創作したのではないかなあ…
などと思います。

『ヤギ魚』のデザインもメソポタミアで完成されていて
それなりに意味も物語もあったものが
ギリシャに伝わったときに
ギリシャ人が自分たちにシックリくるように
『牧神パンが変身するときにパニックになって…』という物語を
創作したのではないかなあ…
と考えるのが自然な感じがします。

まあ、分からないですけどね。

星座のルーツはメソポタミア文明で、
それがギリシャに伝わって
こんにち知られている星座たちに完成された
という話はよく聞きますが、

こうして
メソポタミアの出土品の
具体的な図柄を写真で見たりすると
感動すら覚えますねえ。

自分がイメージしていたよりも遥かに
星座のデザインはメソポタミアで既に完成されていたんだ、と。

毎晩そういう本を少しずつ読んでおりますよ。

いま読んでいるのは
5000年前のシュメールの人々の日常生活について書かれた本です。
5000年前にユーフラテス川のほとりで暮らしていた人々も
21世紀の僕たちも
同じ人間で、たいした違いはないなあ…なんて思います。

そうそう、シュメール人が使っていたハンコは
『円筒印章』といって
筒の側面にデザインが彫られているものです。

ウドンを伸ばす棒のように
粘土の上で一回転させると
粘土の上に展開図のように長方形のデザインが現れる仕組みです。

6月にイギリスに行ったときに
大英博物館でメソポタミア文明の『円筒印章』をたくさん見ました。
その全てが3000年とか4000年前とかのもので
ほんとうにスゴイナーと思いました。

歴史っていうのはほんとうに面白いと思います。
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