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11月13日(日)晴れ

今日は日曜なのでラジオでした。

星のコーナーは、
しし座流星群の話をしましたよ。

毎年11月中旬に活動を見せる
しし座流星群は
今年のピークは18日(金)だそうです。
ことしは月が出ているので条件はイマイチですが
がんばって1時間くらい夜空を広く見張ってれば
1個~数個くらいは流れ星を見られると思います。

しし座流星群は
『普段の年は1時間あたり数個程度の出現しかないが、
 約33年ごとに大規模な流星雨が見られる』ということで知られています。

僕が子どもの頃に読んだ多くの星の本には、
1833年と1866年にアメリカで一晩に20万個の流れ星が降り注いで
農場で働く人たちが『世界が火事だ!』と泣き叫んだという
エピソードが書かれていました。

1899年と1932年には流星雨は見られなかったけれど、
1966年にまたアメリカで大流星雨が出現したので
『次は1999年だ』ということになっていたわけですね。

小学生の頃
僕はその1999年を心待ちにしましたよ!!
何があってもゼッタイに見たい、と。

流星雨は1年早い1998年に来ました。
このときは、日本では1時間あたり100個くらいの出現しか
なかったのですけれど(流星の雨はヨーロッパに降りました)、
マスコミが大々的に取り上げたので
その晩は
『茅ヶ崎の海岸が花火大会の日のような人出だった』とか、
『湘南平(平塚にある山)は頂上から麓まで大渋滞がおこった』とか
日本中でスゴイことになったわけです。

1998年のしし座流星群は世界的に観測されたので
その頃から流星群の研究は劇的に進歩しました。

そのなかから、新しい理論によって
『2001年に日本で大流星雨が起こる!!』という予測がでてきまして、
それは本当に当たりました。

2001年のしし座流星群を
僕たちは茨城県の山の中で見ていたのですけれど
夜中から明け方まで、延々と
『1秒間に1個』くらいのペースで流れ星が降り続けました。

1秒間に1個ということは、
1時間で3600個です。
それが6時間くらい続きましたので
たぶん僕は一晩で1万個以上の流れ星を見たと思います。

あの夜から、ちょうど10年ですよ。

いま改まって振り返ると
2001年の流星雨は様々な素晴らしい遺産を残したと思います。

一つ目は、
流星群のピークの時刻や数の予測の精度が劇的に高くなったという
天文学の成果です。

二つ目は
特に天文ファンではない普通の人々の生活に
流星群という現象や、夜空を見上げるということを
身近にしたということです。

あれ以前は、『流星群』という言葉なんて
天文マニアしか知らないマイナーなものだったと記憶しています。

いまはテレビの天気予報でも
気象予報士やキャスターの方が
『今夜は○○座流星群が見られます』などと告知をしてくれるように
なりました。

最初の頃(数年前まで)は、
気象予報士やキャスターの方々も
たまに間違ったことを言っていたりすることも
あったのですけれど
(放射点の方角をやたら強調して『東を見ろ、東を見ろ』と言ったり
 極大の時刻だけを見て、まだ放射点が昇っていないはずの時刻に『○時に見えます』と
 言ってしまっていたり)、

いまはそうした間違いもほとんど無くなりましたねえ。

あともう一つの『遺産』は、
あの晩に流星雨を見た人たちの人生に
少なからず影響を与えたことです。

天文ファンの人たちは
やはり僕と同じように
子供の頃から『1999年(に出現すると当時は言われていた)の流星雨』を
十年も何十年間も楽しみにしていたという人が多かったですから

2001年の11月以降、
『もう死んでもいい』とか
『これから何を目的に生きていったらいいのか分からない』
みたいなことを言う人もじっさい身近におおぜいいました。
(まあ冗談半分でしょうけど)

僕の場合はですね、

次から次へと
絶え間なくドカンドカンと降り注ぐ火の玉を眺めていて
もう『感動』とか『感激』をはるかに通り越してしまって
夢の中のような
とても静かな気持ちでフトこう思いました。

『世界はあまりにも広く、僕の持ち時間はあまりにも少ない…』

やりたいことをドンドンやろう!
行きたいところへドンドン行こう!
見たいものをドンドン見に行こう!
言いたいことをドンドン言おう!
漠然とそういう気持ちになりました。

あの夜から今日までの10年間を
改まって振り返ると
やはり2001年11月に流星雨を見たことで
僕の人生は変わったと思います。

流星雨を見ていなかったら
今に比べてもうちょっと
行動力に欠ける人生を過ごしていたと思います。

星なんか見て何が面白いんだと言う人は今もたま~にいますが、
面白いとかそういうことではなくて
人生の豊かさに関わることなんだと思います。
星じゃなくても、生活の中に自然に触れる時間があるということは
とても大事なことだと思います。
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