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12月13日(金)曇り

僕は読書がとても好きで
寝る前に安ワインを飲みながら本を読むのが
ほんとうに幸せな時間であります。

歴史(日本史&世界史)とか科学の本が中心なのですけれど
ここ数日は、知人から『ぜひ読みなさい』と薦められた
上温湯隆さんの『サハラにかけた青春』、『サハラに死す』という
2冊の本を読んでました。

上温湯隆(かみおんゆ・たかし)さんというのは
いまから50年くらい昔に
ヒッチハイクと野宿で世界を放浪した旅人です。
入学したばかりの高校を中退して、
17歳から2年以上かけて世界を巡る旅をしたスゴイ人です。

その旅で訪れたサハラ砂漠に魅了され
いったん帰国したあと
『サハラ砂漠を一人でラクダに乗って横断する』という
前人未到の冒険旅行に出発しますが
途中で壮絶な死を遂げます。享年22歳でした。

この本を読んでいたら
8歳の息子が『パパ、なに読んでるの』
と言ってきたので

『この地図を見てごらんなさい。
 モーリタニアのヌアクショットからスーダンまで、
 大西洋から紅海まで
 アフリカのサハラ砂漠をたった一人でラクダに乗って7000kmを横断しようとした
 日本人のお兄ちゃんがいたのだ。
 でも途中で亡くなったのだ。その旅行記だ。』
と言いました。

そして続けて
『お父さんも、ちょうどこの人と同じ21歳のときに冒険旅行に出たことがあるぞ。
 このお兄ちゃんはサハラ砂漠を横断しようとしたけれど、
 お父さんはシベリア鉄道に乗ってユーラシア大陸を横断しようとしたんだ。』
と言いました。

息子が
『パパは、横断したの?』
と聞いてきたので

『したね。
 お父さんの場合はサハラ砂漠を一人で横断するなどという命懸けの冒険ではなくて
 3週間で1万1千キロを鉄道で旅しただけだ。
 ちょっと電車に乗りに行っただけだ。
 でも、お父さんにとっては、それは冒険だったな。
 一人で知らない国に行ってちゃんと駅や宿までたどりつけるか、
 ちゃんとキップや宿の予約ができているのかどうか、
 お金が足りるかどうか、いろいろと本当に不安だったけど
 なんとか向こう側に着いて帰ってきたんだ。
 ほんとうに素晴らしい体験だったよ。
 サハラ砂漠の真ん中で亡くなったこのお兄ちゃんのことを
 無謀だったと言う人もたくさんいるらしいけれど、
 僕はこの人の、どうしても旅に出なければならなかったという気持ちが分かるな。
 お父さんがシベリア鉄道でユーラシア大陸を横断したのも
 キリマンジャロに登ったのも
 オーストラリアのナラボー平原を車で一人で横断したのも
 ママと一緒に南米大陸を反時計回りに
 エクアドルからブエノスアイレスまで100日かけて旅したのも
 そんなものは今では誰でも行けるただの安全な観光ルートなんだけど、
 少なくとも僕にとっては冒険だったよ。挑戦だったよ。』
と言っておきました~。

ということで
皆さま楽しい週末をお過ごしください。
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